付録
このツールは「測定器」ではありません
本ソフトウェアは、PCとオーディオインターフェースを使った簡易的な信号解析・観測ツールです。 学習用途、ホビー用途、あるいは開発初期のあたり付けには有用ですが、厳密な品質保証や規格適合試験には使用できません。
信頼できる範囲・参考値となる範囲
本ツールが得意とするのは「相対的な変化」の観測です。
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信頼できる用途 (Relative Use):
- 相対比較: 「対策前と対策後でノイズレベルが下がったか」「AとBでどちらの歪みが少ないか」といった変化の確認。
- 動作確認: 信号がクリップしていないか、発振していないか、意図した周波数が出ているかの目視確認。
- トラブルシュート: 50Hz/60Hzのハムノイズ混入や、突発的なグリッチの特定。
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参考値にとどまるもの (Reference Only):
- 絶対値(電圧・音圧): 校正された基準機を用いて補正しない限り、表示される dBFS 以外の物理量(V, dBu, SPL)はあくまで推定値です。
- 微小領域の測定: -100dB以下のTHD+Nやノイズフロア測定は、PCおよびオーディオI/O自体の性能限界の影響を強く受けます。
トラブルシューティング
困ったときは、以下の項目を確認してください。
❓ 音が出ない・入力が反応しない
- 電源と接続: オーディオインターフェースの電源が入っているか、USBケーブルが正しく刺さっているか確認してください。
- Settings ウィジット: 正しいデバイス(ASIO/WASAPI等)が選択されているか確認してください。
- OSの共有モード: 他の録音ソフトやブラウザ、Web会議ツールがデバイスを占有していないか確認してください。
❓ グラフの動きがガタガタする・音が途切れる
- バッファサイズ: Settings ウィジットで Buffer Optimization を
STABLEまたはULTRAに変更してください。 - CPU負荷: 他の重いアプリを終了してください。
❓ 起動時に画面が止まったようになる
- WISDOM 生成: 初回起動時は「WISDOM(FFT最適化)」の計算に数十秒かかる場合があります。故障ではありませんので、そのままお待ちください。
❓ 1kHz の信号を出しているのに、違う周波数に山が出る
- サンプリングレートの不一致: MeasureLab の設定と、オーディオインターフェース側の設定(または OS のサウンド設定)が同じサンプリングレート(例: 48kHz, 192kHz)になっているか確認してください。
最後に
もし解決しない場合は、接続ミスやケーブルの不具合がないか、もう一度ループバック接続(出力から入力への直結)で基本動作を確認してみてください。