スピーカーのインピーダンス測定
未検証のガイド
本ガイドは、AIの推測を基に作成したものです。しかし、測定結果の信頼性や本ツールの限界については、必ず 付録:このツールは「測定器」ではありません をご一読ください。
スピーカーユニットの電気的特性(インピーダンス)を測定する方法を解説します。 インピーダンス曲線を描くことで、スピーカーの最低共振周波数 () や、エンクロージャー(箱)設計に必要なパラメータを知る手がかりが得られます。
測定の適用範囲と制限事項
本構成は、スピーカーのような低インピーダンス負荷の測定に最適化されたものではありません。 インピーダンスカーブの形状や共振挙動を観測することは可能ですが、オーディオインターフェースの出力インピーダンスの影響により、絶対値の精度には制限が生じる場合があります。
正確なインピーダンス値や小信号パラメータの算出が必要な場合は、外部の低出力インピーダンスのドライバ段(バッファやパワーアンプなど)を使用してください。
目的
- (最低共振周波数) の特定: スピーカーが最も効率よく振動する低い周波数を特定します。
- インピーダンスカーブの確認: アンプにとっての負荷がどのように変化するかを確認します。
- 断線・故障のチェック: インピーダンスが異常に高い、または低い場合、ボイスコイルの異常を発見できます。
必要なもの
測定には以下の機材が必要です。
- オーディオインターフェース: 2入力2出力(ライン入力・出力)があるもの。
- 基準抵抗 (Reference Resistor): 10Ω 〜 100Ω 程度の抵抗器 1本。
- 精度が高いもの(誤差 1%以下)が望ましいですが、通常の 5% 品でも、テスターで実測した値を入力すれば高精度に測定できます。
- スピーカー測定の場合、10Ω 〜 47Ω 程度が使いやすいです。
- 接続ケーブル: ワニ口クリップなど、測定対象に接続しやすいもの。
接続セットアップ (I-V法)
MeasureLab の Impedance Analyzer は、電流-電圧法(I-V法)を使用します。 以下のように接続してください。

- Output L からスピーカーのプラス端子へ繋ぎます。
- スピーカーの後ろ(マイナス端子)に Ref Resistor(基準抵抗) を繋ぎ、GNDへ落とします。
- Input L で「スピーカーにかかる電圧」を測ります(スピーカーの両端)。
- Input R で「抵抗にかかる電圧」を測ります(これにより電流が計算できます)。
測定手順
1. アプリの設定
- Impedance Analyzer ウィジットを開きます。
- Settings パネル(左側)で構成を設定します。
- Voltage Ch:
Left(Ch 1) - Current Ch:
Right(Ch 2) - Ref Resistor: 使用する抵抗の実測値(例:
10.0)を入力します。この値が正確でないと正しい測定ができません。
- Voltage Ch:
2. キャリブレーション (推奨)
より正確な測定のために、ケーブルの抵抗分などをキャンセルします。
- Open Cal: スピーカーを外し、ケーブルを開放状態で
Run Open Calを実行。 - Short Cal: スピーカーを繋ぐ箇所のクリップ同士をショートさせ、
Run Short Calを実行。 - Load Cal (任意): 正確な抵抗値(例えば 10Ω や 100Ω の精密抵抗)が手元にある場合、それを接続して
Run Load Calを実行すると、さらに測定精度が向上します。 - キャリブレーション後、スピーカーを接続します。
3. スイープ測定
周波数ごとの変化を見るために、スイープ測定を行います。
- Frequency Response (FRA) タブを選択します。
- Frequency Range: スピーカーの特性に合わせて設定します(例:
20Hz〜20000Hz)。 - Points: 解像度です。
100〜400程度にします。 - Start Sweep をクリックします。
結果の解釈
グラフ(Bode Plot)にインピーダンス曲線が表示されます。
見るべきポイント
-
低域の鋭い山 ():
- 50Hz 〜 100Hz 付近(ウーファーの場合)や、数百Hz 〜 1kHz 付近(ツイーターの場合)に、インピーダンスが急激に上昇する「山」が見えます。
- この山の頂点の周波数が (最低共振周波数) です。箱に入っていない状態でのスピーカーの基本的な低音再生能力を示します。
-
ボトムのインピーダンス (公称インピーダンス):
- より少し高い周波数(200Hz 〜 500Hz付近)で、インピーダンスが最も低くなります。
- これが「4Ω」や「8Ω」などのカタログスペック(公称インピーダンス)に近い値になります。DC抵抗(DCR)より少し高い値になります。
-
高域の上昇:
- 周波数が高くなるにつれて、インピーダンスが徐々に上がっていくのは、ボイスコイルのインダクタンス成分 () によるものです。
トラブルシューティング
- グラフがギザギザしている: 接点不良や外部ノイズの影響が考えられます。音量を少し上げるか、Average設定を増やしてみてください。
- 値がおかしい:
Ref Resistorの設定値が実際の抵抗値と合っているか確認してください。
この測定ができれば、自作スピーカーのクロスオーバーネットワーク設計や、バスレフポートの調整(箱に入れた状態でのインピーダンス測定で、山が2つに割れる現象を確認する)など、本格的な音響設計の第一歩を踏み出せます。