Stereo Alignment Monitor (ステレオ・アライメント・モニター)

概要
L/Rチャンネル間の整合性(アライメント)を詳細に解析するためのツールです。
左右の音量バランスのズレ、周波数特性の一致度、センター定位の集中度、および位相反転などの問題をリアルタイムで監視し、定量的・視覚的に評価します。スピーカーのセッティング確認や、オーディオ機器の左右偏差の測定に非常に有用です。
操作方法
測定の開始と停止
- Start/Stop ボタン: 測定の開始と停止を切り替えます。
パラメータ設定
- Smoothing (スムージング): グラフ表示および解析指標の計算に適用する時間方向の平滑化の強さを指定します。値を大きくすると表示がゆっくりになり、安定した評価が可能になります。
グラフの読み方
L/R Difference FFT (Tone Color Shift)
左右チャンネルのスペクトラムを同時に表示し、その「差分」を強調して表示します。
- 緑色の線: Lチャンネルのスペクトラム。
- 黄色の線: Rチャンネルのスペクトラム。
- 網掛け部分: 左右のレベル差(音色の違い)を表します。左右の特性が完全に一致している場合、網掛け部分は消失します。
Band-specific Phase Correlation
周波数帯域ごとの位相関計数(-1.0 〜 1.0)を表示します。
- 1.0: 完全な正相(モノラル成分)。
- 0: 無相関(左右が独立している)。
- -1.0: 完全な逆相(位相反転)。 低域から高域まで、どの帯域で位相ズレが発生しているかを視覚的に確認できます。
解析指標と判定
画面右側のパネルでは、以下の4つの指標に基づいてシステムの状態を判定します。
| 指標 | 説明 | 判定基準 |
|---|---|---|
| L/R Balance | 左右のトータルエネルギーの差をdBで表示します。 | < ±0.5dB: Excellent / < ±3.0dB: Good |
| Freq Match | 左右の周波数特性の相関をパーセントで表示します。 | > 95%: Professional / > 80%: Good |
| Center Focus | 信号全体の「センターへの集中度(M/S比)」を表示します。 | > 85%: Mono / > 50%: Wide |
| Phase Issues | 負の相関(逆相成分)を持つエネルギーの割合を表示します。 | < 1%: Safe / < 10%: Minor |
M/S Ratio バー
センター定位(Mid)と広がり成分(Side)の比率を視覚化したバーです。
- 100% Mid (Mono) 方向: 信号がセンターに集中しています。
- 100% Side (Wide) 方向: 信号が左右に広がっています。
- 中央付近: 自然なステレオ感の状態です。