コンテンツにスキップ

Transient Analyzer (過渡応答解析)

Transient Analyzer

概要

一瞬の衝撃音や、時々刻々と周波数が変化する「過渡的な音」を詳しく分析するためのツールです。 通常の FFT 分析では捉えきれない「いつ、どの高さの音が鳴ったか」という時間的な解像度を維持したまま、ウェーブレット変換 (CWT) を用いて可視化します。

操作方法

録音

  • Record: ボタンを押すと録音が始まります。設定した Record Time 分のデータを取得すると自動で停止します。
  • Trigger: オシロスコープのように、一定以上の音量(Level)が入ってきた瞬間に録音を開始することができます。

解析

  • 録音完了後、Analyze ボタンを押すとウェーブレット変換を実行します。
    • 注意: この処理は計算負荷が高いため、結果が出るまで数秒かかる場合があります。

表の見方

  • Transient Waveform (上側): 録音した音の波形(時間軸)です。
  • Wavelet Scalogram (下側):
    • 横軸: 時間
    • 縦軸: 周波数(対数表示)
    • : その瞬間の強さ。
    • スペクトログラムに似ていますが、低い音は時間方向にゆったり、高い音は時間方向に鋭く解析されるため、一瞬のクリック音(時間情報)と低い唸り(周波数情報)を同時にバランスよく表示できます。

設定項目

  • Wavelet: 解析に使う波形(母関数)の種類を選びます。通常は cmor (Complex Morlet) が適しています。
  • Min / Max Freq: 解析する周波数の範囲を指定します。

使用例

  • 衝撃音の分析: スピーカーにパルスを入力した際の応答(インパルス応答)や、何かがぶつかった時の音の成分変化を調べます。
  • 楽器の立ち上がり評価: 音が鳴り始めた瞬間の倍音の付き方を詳細に観察します。