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付録

概要

このページは、MeasureLabを使用する際の注意事項(測定器としての限界)と、よくあるトラブルシューティングをまとめた付録です。

このツールは「測定器」ではありません

本ソフトウェアは、PCとオーディオインターフェースを使った簡易的な信号解析・観測ツールです。 学習用途、ホビー用途、あるいは開発初期のあたり付けには有用ですが、厳密な品質保証や規格適合試験には使用できません。 専用の測定器は「絶対にブレない基準」を持っていますが、MeasureLabはそのような絶対的な精度や法的な証明が求められる場面ではなく、あくまで「相対的な変化の観測」に特化しています。

信頼できる範囲・参考値となる範囲

本ツールが得意とするのは「相対的な変化」の観測です。

  • 信頼できる用途: 相対比較(対策前後でのノイズ低減効果の確認など)、動作確認(クリップや発振の有無)、トラブルシュート(ハムノイズやグリッチの特定)。
  • 参考値にとどまるもの: 絶対値(校正なしでの電圧や音圧の物理量)、微小領域の測定(PCやオーディオインターフェース自体の限界に依存する-100dB以下の歪みなど)。

トラブルシューティング

困ったときは、以下の項目を確認してください。

❓ 音が出ない・入力が反応しない

  • 電源と接続: オーディオインターフェースの電源が入っているか、USBケーブルが正しく刺さっているか確認してください。
  • Settings ウィジェット: 正しいデバイス(ASIO/WASAPI等)が選択されているか確認してください。
  • OSの共有モード: 他の録音ソフトやブラウザ、Web会議ツールがデバイスを占有していないか確認してください。

❓ グラフの動きがガタガタする・音が途切れる

  • バッファサイズ: Settings ウィジェットで Buffer Optimization を STABLE または ULTRA に変更してください。
  • CPU負荷: 他の重いアプリを終了してください。
  • 入出力バッファ警告: 赤い「入出力バッファエラー」が表示された測定には、サンプルの欠落や重複が含まれる可能性があります。設定やCPU負荷を改善してから警告をクリックし、解除後に測定をやり直してください。問題が続いていれば警告は再度表示されます。

❓ 起動時に画面が止まったようになる

  • WISDOM 生成: 初回起動時は「WISDOM(FFT最適化)」の計算に数十秒かかる場合があります。故障ではありませんので、そのままお待ちください。

❓ 1kHz の信号を出しているのに、違う周波数に山が出る

  • サンプリングレートの不一致: MeasureLab の設定と、オーディオインターフェース側の設定(または OS のサウンド設定)が同じサンプリングレート(例: 48kHz, 192kHz)になっているか確認してください。

❓ 詳細なエラーログを確認したい(コマンドラインオプション)

予期せぬエラーが発生した場合や、デバッグ情報を提供する必要がある場合は、アプリケーションのログを確認できます。デフォルトではアプリ内の「Logs」ウィンドウに表示されますが、起動時のコマンドライン引数を使用してファイルへの出力やログレベルの変更が可能です:

  • --log-level: ログレベル(DEBUG, INFO, WARNING, ERROR, CRITICAL)を設定します。デフォルトは INFO です。
  • --log-file: ログファイルの保存先パスを指定します。指定しない場合、ユーザーデータディレクトリ内の measurelab.log に自動的に保存されます。

実行例 (macOS/Linux の場合):

python main_gui.py --log-level DEBUG --log-file ./debug.log

最後に

もし解決しない場合は、接続ミスやケーブルの不具合がないか、もう一度ループバック接続(出力から入力への直結)で基本動作を確認してみてください。